浮気調査アプリ「Androidアナライザー」で逮捕者が出た理由とは?

アプリを使って簡単に浮気調査ができるということで、浮気調査アプリと呼ばれるアプリが普及しています。

その浮気調査アプリとして利用することができるアプリとして、「Androidアナライザー」というソフトがかつてありました。

このAndroidアナライザーを使えば、スマホのSMSやLINEのトーク内容をパソコンから遠隔で覗くことができる、というものでした。
手軽に浮気調査ができるということで、Androidアナライザーを使う人が増えたわけですが、このアプリを使用した人達が次々と逮捕されたといいます。

なぜAndroidアナライザーを使った人が逮捕されてしまったのか、その理由と浮気調査アプリの違法性についてここでは解説したいと思います。


Androidアナライザーで逮捕者が出た理由

Androidアナライザーを使って複数人が逮捕された事件について、なぜアプリを使って逮捕されなくてはならないのか、まずはその理由について解説します。
Androidアナライザーを使って逮捕された人は、このアプリを知人や恋人のスマホにインストールしてデータを盗み見していたようです。

当然ですが、他人のスマホ(パソコン等も)から不正にデータを盗み見する行為は、不正指令電磁的記録供用罪となり犯罪行為です。

では、知人や恋人がダメなら夫婦だったら犯罪にならないのか?と思った人もいるかもしれませんが、たとえ夫婦であっても変わりません。

また、相手の了承もなくスマホのデータを盗み見していればプライバシーの侵害などの不法行為となります。
そして、Androidアナライザーを使った人が逮捕されただけでなく、Androidアナライザーを製作販売していた会社の役員にも逮捕者が出ています

そもそもAndroidアナライザーは自分のスマホにインストールして、スマホが盗まれたり、紛失してしまったときにスマホの現在地を調べたり、勝手にスマホが使われないようにするためのアプリとして販売されていました。

しかし、実際には浮気調査など、他人の情報を盗み見ることを目的としてAndroidアナライザーを購入して他人のスマホにアプリをインストールして使用する(悪用する)人が出たため、製作販売元も不正指令電磁的記録作成罪で逮捕される事態となりました。

浮気調査アプリのすべてが違法になるのか

ここまでの解説で、Androidアナライザーを使ったから逮捕者が出たのであって、Androidアナライザー以外の浮気調査アプリなら逮捕されることはない、と思った人もいたのではないでしょうか。

そう思ったのならそれは間違いです。
Androidアナライザーでなかったとしても、他人のスマホに浮気調査アプリを勝手にインストールすれば違法行為となります。

そのため、現在配信されている「浮気調査アプリに使える」というアプリのほとんどは、使用するときに犯罪となるリスクを負うことになります。

それでも浮気調査アプリを使いたいという人が居るのでしたら、浮気調査アプリをスマホにインストールすることを恋人や配偶者に了承を取り、スマホをお互いに監視下に置くといった方法でしか浮気調査アプリを使うことをおすすめします。

他人に内緒で浮気調査アプリをインストールして使わないようにしてください。もしも浮気調査アプリを使って浮気の証拠を手に入れたとしても、不法行為、違法行為によって手に入れた証拠は、浮気の証拠として認められない可能性があります。


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