最近では、離婚も珍しいことではなくなりました。
そのため、一昔前に比べて離婚までのハードルが下がったと感じている人も多いようです。
しかし、だからといって離婚という選択肢をすぐに選ぶというのは、待った方がいいかもしれません。
なぜなら、離婚というのは二人だけの問題ではないからです。
子どもがいれば、当然子どもにも影響しますし、世間体もあります。
そこで、知っておいてほしいのが、別居という選択肢です。
今回は、別居するメリットについて紹介していきます。
離婚を考えた時に気になるのが、子どもに与えてしまう影響についてです。
そのため、子どものことを考えて、離婚に踏み切れない人も多く存在します。
実際、両親の離婚は少なからず、子どもに影響を与えます。
どのような影響を与えるのかということは、実際に離婚してみないと分からない部分でもあるので、不安に感じている人も多いでしょう。
そこで、いきなり離婚するのではなく、まずは別居して子どもの様子を見てみるという方法を選択する人も多くいるようです。
当然、別居でも子どもに何かしらの影響はあるでしょう。
しかし、いきなり離婚するというよりは、心の準備期間という時間を手に入れることができるので、その分負担は減ると考えられています。
別居している期間に、子どもとも話し合うことで、子どもへの影響を確認していくことができるはずです。
いきなり、大人だけで決めるのではなく、子どもともしっかりと話し合い、その上で決めていく。
それによって、子どもなりに考えたり、思いを伝えることができるはずです。
子どもの立場を考えれば、いきなり決められるよりも、少しの時間でも話し合ったり考えたりする方がいいに決まっています。
この期間があることで、納得しようとするための時間を手に入れることができるのです。
別居には、子どもへの影響を確認することができるというメリットが存在するのです。
離婚したいと思った理由には、様々なものがあったでしょう。
当然、相手の嫌な部分があるから、離婚したいとなるのでしょうが、本当にそれは我慢できないことなのでしょうか?
本当に、夫婦生活を継続していくのが無理なのか?それをもう一度確認しなければいけません。
なぜなら、近くにいると嫌な部分ばかりが目についてしまい、一緒にいるのが無理だと決めつけてしまうケースもあるからです。
しかし、人間には悪い部分もあれば、いい部分もあります。
近くにいると、そういったいい部分が見えなくなってしまうということも珍しくありません。
このような場合、別居することによってパートナーの大切さに改めて気付くこともあるのです。 いくら嫌な部分があったとしても、一度冷静になる必要があります。そのためには、一旦距離を置く別居という方法は最適といえるでしょう。
離れてみて、初めて見えてくるものもあります。
今まで当たり前だと思っていたことが、本当は凄く有難いことだったと気付く場合もあるでしょう。
一時的な感情で物事を決めてしまうと、判断を誤る可能性が高まります。
そうならないためにも、気持ちと感情を落ち着かせる必要があるのです。
別居には、冷静になれるというメリットも存在します。
離婚したいけれど、相手が応じてくれないというケースもあります。
このような場合、別居することによって離婚に近づくことができます。
なぜなら、離婚の条件を満たすことができるからです。
離婚の条件の中には、「夫婦関係が破綻していること」という項目があります。
別居しているということは、実質、夫婦関係の破綻を意味します。
もし、離婚はしないと言われてしまったのであれば、別居を提案してみましょう。
そのまま別居することができれば、離婚へ向けて動き出したといえるでしょう。
別居には、離婚に応じてくれない相手と離婚できる理由作りにもなるというメリットも存在するのです。
また、世間体を気にして離婚できないという人もいます。
このような場合、別居することで、離れながらにして夫婦生活を継続していくという選択が可能になります。
世間体を考えると離婚はしたくないけれど、夫婦生活を継続したくない。
このような考えなのであれば、思い切って別居してみるのもいいかもしれません。
戸籍上は夫婦なのですから、世間体も悪くなりません。
最近、パートナーを見ないですねと近所の人に言われれば、単身赴任に行っていますとでも言えば問題ないでしょう。
一緒にいるのは無理だけど、離婚もできない。
このような状況であれば、別居することによって、二つの願いを叶えることができるのです。
別居には、上記のようなメリットも存在します。
結婚前に同棲をする人は多く存在します。
結婚する前に、生活を共にしてみなければ見えてこない部分があるからでしょう。
それならば、離婚の前に別居があっても不自然ではありません。
一度、離れてみて冷静な気持ちになるのは、とても大切なことです。
離婚は、夫婦として行う最後の決断。極端なことをいえば、いつでもできるのです。
だからこそ、その大きな決断の前には、少しばかりの時間を使って冷静になる必要があります。
離婚したいと思った時には、一時的な感情での決断を後々後悔しないためにも、別居という選択肢があることを思い出してください。