探偵が実践するバレずに浮気調査をする方法を解説

パートナーに浮気疑惑が浮上したとき、あなたはまず何をしますか?

疑惑の実態を掴もうと、自分で調べ始める方も多いかもしれません。

事実、浮気調査は自分自身でも行うことができます。

ただし調査の仕方を間違えると、事実を明らかにするどころか何も掴めず、ただパートナーとの関係を悪化させるだけの結果になってしまう恐れがあります。

浮気調査をしようと思った時に最初にやるべきことは、適切な調査の仕方を学ぶことです。

ここでは浮気調査のプロである探偵の目線から、浮気調査に使えるアイテムや調べるべきポイント、調査時の注意点のほか、プロの探偵が普段意識している調査のポイントなどをご紹介します。

自分で浮気調査をしようと考えている方は、その第一ステップとして、必ずチェックしておいてください。

身近なモノが調査機材になる!

浮気調査に使う機材といえば、プロの探偵が使っているような本格的なものをイメージするかもしれません。
しかし私たちの身近にある日常的な物でも、調査に活用することができます。

自分で浮気調査をするさい、ぜひとも手元に揃えておきたいマストアイテム(機材)を紹介します。

活用したい浮気調査アイテム

・【 スマートフォン 】

iPhone、Androidどちらでも構いません。怪しい証拠の撮影、パートナー(または浮気相手)のこまめなSNSチェック、会話の録音などに広く役立ちます。ただしフットワークが軽くたくさんのことができる反面、単独としての機能はパソコンに劣ります。

・【 パソコン 】

インターネットサイトでの情報収集、SDカードやメモリースティックからの画像・動画データ読み込み、集めた浮気の証拠データを一括管理するなど、スマホでは(できなくはないが)難しい複雑な処理がパソコンでは比較的簡単にできます。持ち運びにくい、通話ができない点を除けば、ほぼスマホの上位互換と言ってもいいでしょう。

・【 ICレコーダー 】

浮気を問い詰めるなら、ぜひ音声も録音して補助的な証拠としておきたいところです。あとから離婚調停になって「浮気を認めたことは一度もない!」と強弁された時、ウソを暴く助けになります。また、浮気と同時にDV(肉体的暴力やモラハラ)が
始まることもありますが、その被害を記録しておくのにも役立ちます。

・【 デジタルカメラ 】

もしラブホテルなどで張り込んで証拠撮影を自分でするなら、
デジカメも持っておきたいところです。
スマホ内蔵のカメラも高性能化していますが、
まだ機能・性能面では本職のカメラに軍配が上がります。

・【 GPS発信機 】
パートナーが車で移動して浮気すると予想される場合、あらかじめ発信機を仕掛けて追跡することができます。直接尾行するより手軽で安全です。もともとは子供の見守りや営業管理に使われるものでしたが、今は浮気調査用としてGPS発信機のレンタルサービスを行っている企業もあります。

・【 音声発信機・小型カメラ 】

いわゆる盗聴器・盗撮カメラとも呼ばれる機器です。
自宅や車内で浮気(おもに性行為)をしている場合、
これで仕掛けておいて証拠収集することができます。

スマホの怪しいデータを保存する

スマホ(スマートフォン)が普及した現在、探偵に持ちこまれる浮気調査の相談でも
「パートナーのスマホで浮気を知った」という人が増えています。
もしパートナーの態度や行動が怪しいと感じ、スマホを覗ける環境にあるなら、
浮気の間接的な証拠となるかもしれません。
スマホで浮気の証拠をつかむには、大きく次の段階があります。
  • 【1】 メールやSNSを覗き見て、浮気の確信を深める
  • 【2】 怪しいスマホのやりとりを画面ごと写真に収める
  • 【3】 スマホ内のデータをコピーする

探偵に相談してくる人の場合、【1】の段階がほとんどです。
パートナーがスマホを手放す時間が短く、データの撮影やコピーまでできない、
またはやり方を知らないという人になります。

もし相手のスマホを長時間操作できるなら、【2】【3】の方法も試してみる価値はあるでしょう。 スマホ内のデータをコピーする場合、
あらかじめ自分で別の記録メディア(マイクロSDカードなどスマホ機種によって異なる)
を用意しておきます。たいていのスマホには故障や紛失に備えて、
データをバックアップするソフトが入っています。

または無料アプリ「JSバックアップ」を利用しても、データを保存することができます。
パソコンとも連携できて非常に便利です。
このソフトを使う場合、用が済んだあとは、痕跡が残らないようソフトを削除しておきましょう。 スマホ調査で注意したいのは、用心深いパートナーには逆効果かもしれない、ということです。
スマホには「不正に操作しようとした者を検知して記録を残す」セキュリティ機能を備えたアプリもあります。もしあなたが無造作にスマホを触ったとすれば、その操作内容や顔写真まで記録されてしまうおそれがあります。

こうなると相手に警戒され、その後の尾行、
ラブホテルでの証拠撮影といった追加調査の成功も絶望的になります。
スマホを覗くのは、あくまでパートナーが無防備な時だけにとどめておくのが良いでしょう。

パソコンの中身をチェック

近年、メールやSNSの利用はスマホが主流になっていますが、
パソコンにも浮気の証拠が残されている場合があります。
たとえば浮気相手と旅行する前の下調べなどは、たくさんの情報を表示できるパソコンが
重宝されるため、インターネットブラウザ(閲覧ソフト)に履歴が残ったりします。

また、浮気相手と撮影した写真や動画など容量の大きなデータは、スマホからパソコンに移動されているかもしれません。パソコンからは、以下のような浮気の証拠が探せます。

インターネット閲覧の履歴

インターネットブラウザは、初期設定では訪問したサイトの履歴を残すようになっています。Windowsパソコンなら「Internet Explorer」「Edge」、Macパソコンなら「Safari」などが
一般的です。これらには過去の履歴を見る機能がついており、パートナーがどのサイトを訪れ、
何を調べたかが分かるようになっています。

メールソフトの送受信記録

メールソフトも情報の宝庫です。浮気相手との旅行・宿泊、
またはメールのやりとり記録などが残っている可能性があります。

写真、動画データ

浮気相手とのデートや性行為の様子が、データとして保存されている場合もあります。
ただしスマホとは違って、パソコンはフォルダ構造が複雑なため、
ある程度の知識がないと目当てのデータを探しにくいかもしれません。
ファイルを検索するオプションで「画像のみ」「動画のみ」「サイズの大きなデータのみ」などを指定して、効率よく探すと良いでしょう。

SNSでのやりとり、交友関係

Twitterやフェイスブック、LINE、インスタグラムなどのSNSは、
もし浮気が疑われるなら真っ先にチェックしたいと考える人が多いでしょう。
実際その通りで有用な情報の宝庫なのですが、注意したい点が1つあります。

たとえ夫婦や恋人でも、厳密にいえば、勝手に他人のパスワードを使ってログインすることは
「不正アクセス禁止法」に違反してしまうからです。より詳しくは、次項をご覧ください。

スマホ、パソコンを調査する時の注意点

パートナーが浮気をしているなら、そのスマホやパソコンを覗き見ることは
とても有効な情報収集術といえます。
しかし、これが「決定的な浮気の証拠」になるかどうかは意外にシビアなのです。

デジタルデータの証拠能力

浮気問題で離婚調停や裁判にまでもつれこんだ場合、
スマホやパソコンから得たデータは決定的な証拠にはなりません。

たとえばスマホを覗き、パートナーが旅行の相談を浮気相手としていたメールが
保存できたとします。しかし、そのデータが「ねつ造されたものではない」と証明することはきわめて困難です。

また、メール本文に「昨日はたくさんエッチしたね」と書かれていても、
「それは冗談で言っただけ」と弁明されてしまえばそれ以上の追及ができません。
法的に認められる浮気の証拠というのは、ラブホテルに出入りする姿を鮮明に
撮影した写真など、直接的なものでなければなりません。
そうでないメールなどは間接的証拠、相手を問い詰めるときの補助として使える程度です。

不正アクセス禁止法への抵触

もう1つの大きな問題は、夫婦や恋人同士であっても、
勝手にパスワードを使ってネットワークの情報にアクセスすると「不正アクセス禁止法」違反になってしまう点です。この法律は2000年に施行されました。

違反すると3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる、立派な犯罪行為になります。 この法律は、他人のIDとパスワードを使って「ネットワークに不正に接続する」こと、
そのために他人のIDとパスワードを「不正に取得する」のを禁じています。
なので、ちょっとややこしいですが、パートナーのスマホを勝手にパスロック解除して中身を覗き見ることは、不正アクセスに該当しません。
スマホ本体のパスワードを解除しただけでは「ネットワークに接続」していないからです。

メールソフトでダウンロード済みのメール文書を覗いても、これまた不正アクセスにはなりません。 ただし古いメールの覗き見では飽きたらず、メールソフトの「送受信」ボタンを自分で押して、サーバーから最新のメールデータを入手した時点で不正アクセスになってしまいます。

遠隔操作ソフトにも法的な問題点が…

パソコンやスマホに詳しくない人をサポートするため、
外部からネットワーク経由で遠隔操作できるソフトが出回っています。

「浮気調査にも役立ちそう」と思うかもしれませんが、
実はこれも使い方によっては犯罪行為になります。

実際に2016年、交際相手のスマホに遠隔ソフトを仕込んだとして、
男性が京都府警に逮捕されたというニュースがありました。
逮捕理由は「不正指令電磁的記録取得容疑」という、あまり聞き慣れない容疑でした。
そもそも不正アクセス禁止法などに違反(刑事事件)していなくても、
パートナーのスマホやパソコンを勝手に覗くと、民事のほうで相手から訴えられるリスクは
あります。このように、いくら浮気が疑われるからといって「証拠をつかむためなら何でもアリ」ではありません。その点はいつも頭の片隅に入れておいてください。

所持品を調べるときのポイント

「 不自然な出張が増えた 」など浮気は行動面に出ることも多いですが、
同じくらい「所持品」にも変化は現れます。 次のような変化がパートナーにないか、
怪しいと思ったら内緒で調べてみましょう。

おしゃれグッズに変化はないか?

女性、男性とも、新しい恋(浮気)をすれば心が浮き立つもの。
今までデートで見たことない服がクローゼットにあったり、
女性の場合は化粧が変わったり、男性でも香水を付けるなどエチケット面が急に
充実してきたら、それは浮気のサインかもしれません。

デートの痕跡を見逃すな!

かばんやサイフ、定期入れの中身を見るチャンスがあれば、
浮気デートの痕跡を探してみましょう。映画館やテーマパークの半券、一緒に行ったおぼえのないカラオケ店・ラブホテルの会員カード、男性だけでは行かないような飲食店のレシート……

これらが見つかったらいきなり問い詰めるのは避けて、
できるだけ冷静に証拠写真を撮影しておくのが賢明な対処です。

怪しい行動はカードの履歴から分かる

電車に乗って浮気している場合なら、プリペイドカードのSuica、ICOCAなどは大きなヒントになります。パソコンを使ってICカードから履歴を読み取る方式、
駅の券売機で履歴をプリントしてくれる方式など、
カードによって履歴の取得方法はさまざまです。

これを使いこなせば、パートナーが何月何日の何時に、どこの駅を利用したかが分かり、
浮気調査の助けになるでしょう。 また、クレジットカードの利用履歴も重要です。
一般的に浮気をする人間、特に結婚している人間の場合、浮気デート時に現金払いを
避ける傾向があります。利用明細にきちんと目を通し、怪しい出費がないか確認しましょう。

カーナビの走行履歴をチェック

もし浮気がマイカーで行われているなら、走行履歴のチェックが必須です。
怪しいと思った外出の帰宅後、走行してきたルートを確認し、
そこがデートスポットだったりラブホテル街だったりすれば浮気の可能性が濃厚となります。
注意深いパートナーなら走行履歴を削除するかもしれませんが、「履歴を消した」こと自体も
非常に怪しい行動といえます。 また、最近はカーオーディオも便利になり、
携帯プレイヤーやスマホとワイヤレスで接続できるようになっています。
機種によっては直近で再生した音楽をそのまま内蔵メモリーに保存しているものもあり、
見慣れない音楽(洋楽しか聴かないパートナーなのに邦楽が入っている)があれば、
浮気が疑われます。

浮気調査はパートナーにバレないように

浮気する人間には、「まさかバレてないだろう」と油断しているタイプ、
バレないよう慎重に行動しなければ」と注意深いタイプの両方がいます。

あなたのパートナーがどちらにせよ、
浮気調査を進めていることに気づかれないようにしたほうが何かと有利です。
調査しているのを知られれば、なかなかシッポをつかませなくなり決定的証拠が取れない、
浮気相手と口裏を合わせる余裕を与えてしまうなど、良いことは1つもありません。
先に紹介したスマホやパソコン、所持品の調査などは、調べた痕跡を決して残さないように
気をつけましょう。さらに、次のような点にも注意してください。

「カマをかける」のにはデメリットもある

ある程度の確信があったら、つい「何か隠しごとしてるんじゃないの?」とパートナーにカマをかけたくなりますが、これはメリットばかりではありません。
相手の性格によっては警戒され、その後の浮気調査がやりにくくなるからです。
特に、あなたが結婚していて、浮気の代償として慰謝料の請求まで考えているようなら、
カマかけや問い詰めるのは控えておきましょう。

集めた証拠の保管場所に注意

自分で調査を進めてきて、浮気しているメール文面や写真が手に入ったとして、
それを保管する場所には十分注意を払いましょう。

なにかの拍子でパートナーの目に触れてしまうと、やはり警戒されてしまうからです。
誰でもアクセスできるようなパソコンに証拠データは置かず、
必ず外部のUSBメモリなどへ退避させておきます。
また、浮気のことを知っている味方(親友や家族)などがいるなら、集めた証拠を預けておくのも1つの選択肢です。

契約書類を見つからないようにする

自分だけで浮気を調査していても、外部サービスとの契約書が必要になることがあります。
たとえばGPS発信機のレンタルを利用した、弁護士に今後の離婚について相談した……などです。

こうした場合、うっかり契約書類や領収書を出しっぱなしにしておくと、
パートナーに気づかれてしまうリスクがあります。
どんな時でも「調査していることを相手に悟られない」ように心がけてください。

SNSを活用した浮気調査

Twitterやフェイスブックなど、現在はSNSが広く普及しており、
浮気のやりとりが行われる現場になっています。
先に説明したようにパートナーのアカウントで勝手にログインすれば「不正アクセス禁止法
に違反してしまいますが、SNSを利用して浮気を知る方法は他にもあります。

相手の位置情報がわかる

フェイスブックのメッセンジャーには、GPSを使った位置情報が記録されています。
浮気の疑われる時間帯に、パートナーがあなたにメッセージを送ってきたとすれば、
そこから現在位置を割り出すことができます。同じく「近くにいる友達」機能を使えば、
相手が近くにいる場合は表示させることも可能です。
こうした位置情報機能をパートナーがオフに設定していなければ、
「休日出勤だと言っていたのに違う場所にいた」など、ウソを見破る手助けになるでしょう。

フォロワーリストから「似た写真」を探す

Twitterやフェイスブックなどで、パートナーがフォロワーの一覧を公開している場合に
使える方法です。フォロワーの中から根気強く「パートナーと同じ時間帯に同じような写真をアップしている人物」を探し当てられれば、それが浮気相手かもしれません。
同じクルマの車内、同じデートスポット、同じ料理の写真などがこれに該当します。

偶然を装った聞き込み調査

浮気相手かもしれない人物のアカウント名、携帯番号などが分かっていれば、
偶然を装ってあれこれ本人から聞き出すことも可能です。

LINEなら友達検索機能、フェイスブックなら「知り合いかも」機能がありますので、
他人がアプローチしてきてもまったく不自然というわけではありません。
操作ミスでフレンド申請してしまった、友人の昔の携帯番号で検索したなど、
理由をつけて相手に近づくことができます。

注意したいのは、あまりに露骨な会話をしないこと。
「誰かと浮気してませんか?」のようにダイレクトな質問をすれば、
相手に気づかれてしまいます。また、こうした聞き込みは、あなた本来のアカウントではなく、専用に作った別アカウントであることが望ましいでしょう。

隠しマイク・カメラを仕掛けて証拠収集

一般の人でもできる探偵的なアプローチとして、
隠しマイク・隠しカメラを使った証拠収集術があります。
いわゆる盗聴器・盗撮カメラのことで、東京の秋葉原など大きな電気街、
またはネット通販でも簡単に購入できます。

仕掛けるところは当然、浮気が強く疑われる場所になります。
電源タップ偽装型のように見た目では隠しマイクと分からないものを選び、
浮気相手を呼び込むであろう自宅内・マイカーの中などにあらかじめ設置しておきます。

機材選びのポイントは、他人にバレにくい「偽装性」のほか、
長時間使っても電池が切れない「電源確保」です。
マイカーの中に仕掛ける場合、バッテリー式を選ぶことになります。
自宅内で使うなら、家庭用コンセントから半永久的に電力を確保できるタイプも選択肢に入りますうまく読みが当たれば、この方法で非常に生々しい浮気の音声・映像を入手できるでしょう。

ただし法律的にはグレーな部分も多く、完全に合法とはいえない点に注意してください。
まず言うまでもありませんが、勝手に浮気相手の自宅内に設置したりすると、
住居侵入罪となります。そして広い意味では、許可なく他人のプライバシーを
録音・録画したことにより、民事上の不法行為(逆ギレした相手からの損害賠償請求)も
あり得ます。 このように注意すべき点もありますが、使い方によっては強力な調査方法です。

あなた自身がどこまで真実を知りたいか、パートナーや浮気相手に悟られず行動できるか、
実行する前に冷静に判断しましょう。

GPS発信機を使った行動追跡

ITテクノロジーが普及した現在、スパイ映画さながらに「発信機」を使った
浮気調査も実用的になってきました。一昔前まではPHS電波を使った発信機が
プロ探偵に使われていましたが、今はさらに小型・高性能になったGPS発信機が主流です。

GPS発信機の特長は、なんと言っても精度の高い位置情報が分かること。
そして、パソコンやスマホで検索をかければすぐ場所が特定できるリアルタイム性です。
発信機は手のひらサイズにパッケージ化されたものが多く、取り回しもそれほど難しくありません。「休日出勤になった」とウソをついて出かけるパートナーの車に取りつけておけば、
あとは自宅にいながらでも移動場所を追跡できます。

もしラブホテル街などに位置反応が出れば浮気の可能性はきわめて高いと考えられます。
発信機は自分で購入するもの、業者からレンタルするものに大きく分かれます。
購入する発信機はいわゆる「GPSロガー」とも呼ばれるタイプで、設置した後に自分で回収し、はじめて移動の履歴がわかる仕組みです。

リアルタイムで所在を把握したいなら、レンタルサービスを利用することになります。
GPS発信機のレンタルを行っている業者は、インターネットで検索するだけで簡単に複数見つかるはずです。その中で、浮気調査を宣伝文句にしている業者、
つまり「第三者への設置を規約違反としていない」ところを探すことになります。
なお、浮気調査でGPS発信機に証拠能力があるかどうかですが、
一般的には直接の証拠にはならず、状況証拠だけにとどまるという見解です。

ただしパートナーのウソを簡単に見破れる、浮気の場所・タイミングなど規則性が分かる、
その気になれば現場へ直行して証拠写真を撮影できる……
といったメリットもたくさんあります。

尾行の基本テクニック

浮気調査のプロ、探偵といえば誰もが連想するのが、尾行と張り込みではないでしょうか。
法的な意味での「動かぬ証拠」――つまり性行為の証拠をとらえるには、
欠かせない調査手段だと言えます。

GPS発信機を使った間接的な尾行は前項に紹介しましたので、ここでは直接的な尾行、
徒歩尾行」「車両尾行」について説明していきます。

大原則は「バレるくらいなら見逃せ」の精神

未経験者が浮気調査をするさい、一番犯しやすい致命的ミスが
「深追いしすぎて、調査の対象者に気づかれてしまう」ことです。
尾行に限らず、張り込みも、スマホや所持品の覗き見も同じですが、
とにかく一度でもバレてしまうと相手が警戒心を強め、その後の証拠取得は
ほぼ絶望的になってしまいます。

だからプロの探偵は「バレそうになったら尾行を中断し、次の調査につなげる」ことを
原則にしています。

徒歩で尾行する

尾行の基本は、徒歩での尾行です。
急な出張、不自然に多い同窓会など怪しいタイミングを狙い、
背後から一定の距離をおいて追跡していきます。

人通りが少ない場所では距離を遠めに、繁華街のように人ごみの中では少し近めで、
普通の歩行者と同じような自然な歩き方で付いていきましょう。
よくドラマであるように「電柱の間をササッと移動する」ような目立つ尾行は絶対NGです。
【徒歩尾行のポイント】
  • 振り向かれても目が合わないよう、相手の後頭部を見つめてはいけない
  • 相手が急に立ち止まっても、慌てず自然に歩き続ける
  • 相手が店に入ったら深追いせず、店の外の出口が見える位置で待つ
  • 少しでもバレそうな気配があれば尾行を打ち切る
  • 不自然な変装は逆に目立つのでNG
  • パートナーに顔を知られていない知人に尾行を依頼するのも有効

徒歩の尾行は慣れているプロでも苦労しますが、あなた自身がやる場合、未経験なのに加えて
「パートナーに顔を知られている」ハンデがあるのを忘れないでください。

車を尾行する

次は応用編、車両尾行についてです。
こちらも原則は「バレないことが最優先」ですが、
相手に知られているナンバー・車種で尾行しようとすると、まずこの原則がクリアできません。
知人に事情を話して別の車を使うか、レンタカーを借りるくらいの準備はしておきたいところです
【車両尾行のポイント】
  • 交通量が少ない道路では車間を広く、混み合った道なら少し近い位置をキープ
  • できれば相手との間に無関係な車を1台ほど挟むとバレにくい
  • 相手がどこかに停車しても一緒に停めず、素通りしてから様子をうかがう
  • ラブホテル出口の近くにうまく停車できれば、車内から証拠撮影を狙うことも可能

このようにコツはいくつかありますが、ぶっつけ本番で実行するのはなかなか大変です。
もしパートナーが最初から車で移動すると分かっていれば、GPS発信機をメインで使い、
ラブホテル付近で反応が出た時だけ自分も現場に行く……など工夫するのが望ましいでしょう。

張り込み、証拠撮影

尾行とセットで行うことが多いのは、張り込みと証拠撮影。
これが浮気調査の最終段階といえます。

張り込み調査

張り込みは、ラブホテルの出入り口で待ち構えて証拠撮影するため、
または浮気相手が勤務先などから出てくるのを待って尾行につなげるために行います。
尾行と同じくバレないことが大原則ですが、さらに「周囲から怪しまれたり通報されたりしない」という、第三者にまで気を配る必要があります。

特に子どもを狙った凶悪犯罪が増えてきた昨今は、住宅街の人たちも警戒心を強めています。
こちらが浮気調査のために怪しい建物の前で張り込んでいるだけで、
勝手に誤解されてしまうリスクも少なくありません。
【張り込みのポイント】
  • 携帯、パソコンにロックをかけるようになる
  • 携帯やパソコンの使用履歴を消すようになる
  • 部屋をきれいに掃除するようになる
  • 電話の通じない時間帯が増える
  • 仕事の出張や人付き合い、外食が増える

証拠撮影は顔が写るように!

浮気の決定的な証拠を取るために必要なのは、現場を写真・映像でしっかり押さえること。
しかし言うのは簡単ですが、誰でもプロの探偵のように鮮明な撮影ができるとは限りません。

できればスマホの撮影機能ではなく、暗所でも撮影能力を発揮できるデジタルカメラ、
ビデオカメラを揃え、張り込みのために車も用意しておければベストです。
【浮気現場撮影のポイント】
  • パートナーと浮気相手の顔を同じフレームに収める
  • できるだけ場所がわかる背景(ラブホテル看板など)も一緒に撮影する
  • あらかじめ機材の時刻合わせを正確にしておく
  • 相手にバレない距離、位置から撮影する
  • 「性行為の証拠」を最優先とし、単なる食事や街歩きは無理して撮影しない
  • 1回だけでなく、複数回の浮気現場が揃うと証拠能力がアップする
  • 車の中から撮影する場合、目張りをするなどバレにくい工夫をする

このようなコツを知っていても、現役探偵のような証拠を撮影できる保証はありません。
ほかの調査方法とは異なり、尾行・張り込み・撮影の難易度はケタ違いに高いのです。

間接証拠は揃ったから、どうしても直接証拠が欲しい。
でも失敗してすべて台無しにしたくない……そんな場合は、あなたが今まで集めた証拠を持って、プロの探偵に相談するのも有力な選択肢です。
もちろん自分だけで調査するより費用がかかりますし、中には技術が低かったり、
依頼者を騙して多額の金銭を得ようとする悪徳業者もいます。
そうした無用なトラブルを避けるためのノウハウを、次項から紹介していきます。

プロと連携するメリット

ここまで「自分で浮気調査するノウハウ」を紹介してきましたが、
どうしても自分だけでは限界を感じることもあるでしょう。

ある程度までは自分で証拠を集めた、でもこれから先は素人の手に負えないので、
プロの力を借りたい……。
そんな時は、探偵に依頼して、決定的な浮気の証拠を取ってもらうこともできます。
【 探偵に依頼するメリット 】
  • 高性能な機材(暗闇でも撮影できるカメラなど)を持っている
  • 浮気調査の経験が圧倒的に豊富
  • 何人もの人員を同時に使うことができる
  • 自分で証拠を集めておけば、その分だけ費用を節約できる場合がある
  • 弁護士など、別分野の頼れるプロフェッショナルを紹介してもらえる


【 探偵に依頼するデメリット 】
  • ある程度の費用がかかる
  • 悪徳探偵に騙されるリスクがある

やはり浮気調査の本職なので、スキルと装備、経験値がケタ違いです。
また、尾行や張り込みにしても複数の調査員を投入しますので(標準は2名)、
自分一人でやるより失敗のリスクが減ります。

もし対象者に顔を見られてしまっても、次回は別の調査員を派遣すればいいので、
バレにくいところもメリットです。 もちろん高度な調査をプロに依頼するわけですから、
一定の費用はかかりますが、さまざまなメリットを考えれば法外に高いとも言えません。

途中までは自分で浮気の証拠を集め、決定的な証拠をプロに依頼する……といった
連携ができれば、かかるコストを最小限に抑えることもできるでしょう。
ここで注意したいのは、悪徳探偵社に騙されてはいけないという点です。

優良な探偵社でも常に調査が100%成功するわけではありませんが、
悪徳なところは強引に契約を迫ったり、一見すると安そうな料金のトリックを利用し、
依頼者を詐欺まがいの手口で引っかけようとしてきます。
「良い探偵と悪徳探偵の見分け方」を知っているかどうかが、浮気調査の明暗を分けるのです。
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